保護猫を飼いたいと思っている猫初心者さんに向けて、保護猫の特徴を説明します。
保護猫を迎え入れる際の参考にしていただき、ご自分に向いている猫ちゃんとのご縁を繋いでくださいね。
保護猫ってどんな猫のこと?
保護猫とは、飼い主がいない猫のことです。
自治体の動物愛護センターや民間の保護団体などが保護している、捨てられてしまった、多頭飼育崩壊で適切な飼育がされていない、外で暮らせない、などのさまざまな事情がある猫を指すことが多いです。
里親になる条件は?
保護猫団体や動物愛護センターがそれぞれ里親になる条件を定めています。
終生飼育はもちろんのこと、脱走防止策や、不妊治療を必ずすること、ペット保険に入ることなど、細かな条件があります。
保護団体によって条件は異なりますので、里親の申し込みをする前に確認しましょう。
<一般的な里親(譲渡)条件>
- 家族の一員として責任と愛情を持って育ててくださる方。
- 同居家族全員の同意を得られている方。
- 65歳以上の方は同居の後見人がいる方。
- 正式譲渡の際にワクチン接種代、不妊手術代、血液検査代等の譲渡金をご負担できる方。
- ペット可のご自宅を所有されている方。
- トライアル・正式譲渡の際には必ずご自宅に上げていただき、飼育環境の確認をさせていただける方。
- トライアル期間中の病院代、飼育費等をご負担できる方。
- 完全室内飼いができる方。
- 脱走防止対策ができる方。
- 必ず不妊手術を行ってくださる方。
- 毎年の3種混合ワクチン、白血病予防ワクチン、定期健診などを行ってくださる方。
- ペット保険にご加入できる方。
なぜ飼い主を「里親」と呼ぶか気になる方はこちら♪
保護猫の特徴
保護猫は、ペットショップやブリーダーさんから迎え入れるのとは、様々な点で違いがあります。
私が感じた良いと感じた点と、人によっては煩わしいと感じるかもしれない点をまとめました。
保護猫を迎えるメリット
- 費用が安い
譲渡費用として2万円から6万円ほどで設定している保護団体が多いです。個人譲渡の場合は、無料な時もありますので、ペットショップやブリーダーさんから迎え入れるよりも費用は安いです。 - 譲渡後も色々と相談できる
トライアル期間(譲渡を前提に猫ちゃんと家族の相性を見るためにお試しする期間。一週間ほどが多い)だけでなく、正式譲渡後も、猫ちゃんの様子で気になることや心配なことを気軽に相談できます。初めて猫を迎え入れる人にとってはとても心強いですね。 - 猫の命を助けられる
誰かが1匹の保護猫を里親として受け入れることができれば、その分保護団体は、別の一匹を新たに保護することができます(保護できるキャパがあるため)。間接的に、そのままでは殺処分となる猫を保護団体が引き出せることになります。
保護猫を迎えるデメリット
- その日には迎えられない
譲渡会や見学会で気に入った猫がいても、その日に家に連れて帰ることはできません。
申し込みをし、審査を受け、保護団体のOKを待って、保護団体の人が自宅に届けてくれます。
※ 稀ですが、保護団体によっては即日譲渡を受け付けているところもあります。 - 保護団体の審査・選考に通ることが必要
猫を迎えるには、保護団体の審査が必要です。さらに、もし審査が通ったとしても、1匹の猫に複数の申し込みがあった場合、先着順ではなく、保護団体の保護主さん(猫を保護した人)や保護団体がどの人に譲渡するか選考がされ、その結果によるため、希望していても、猫を迎えられないことがあります。 - 保護団体に定期報告する必要がある
正式譲渡が決まった後も、保護団体に定期的な報告が必要な場合が多いです。
私が里親になった団体では、月に1回、写真付きで、近況報告をすることになっています。
私は迎えた猫の成長を一緒に喜んでもらえたり、気になることを定期的に相談できたりするので、メリットとすら感じていますが、逆にそれが煩わしいと感じる人もいるかもしれないなと思います。
まとめ
保護猫を初めて迎え入れる方のために、「保護猫」の基本的なことをまとめました。
保護猫は、ペットショップなどから迎え入れるのと比べて、費用は安いけれど、審査や条件などが厳しいということを事前に理解しておきましょう。
またその審査や条件は団体によって様々なので、自分に会うところを探してみることをお勧めします!
<参考> 保護猫を迎える前に読んだ本
保護猫を迎えようと思った時に参考読んだ書籍をご紹介します。
↑ はじめて保護猫を迎える人向けに、事前に知っておくべきことや、心構えなどを、まんがでわかりやすく説明してあり、とっても勉強になりました。
↑こちらもおすすめです。自分にちょうどいいネコを探そうとしていたけど、「しらす」ちゃんとの出会いでネコから選ばれるということを知ったり、1匹を引き取とるハードルの高さを感じた直後に、2匹を勧められる戸惑いなどめっちゃ共感できます。
なぜ保護団体が2匹譲渡を勧めるのか、その理由もわかりやすく説明してくれていて、直接保護団体の方には聞きづらかった謎がとけました(笑)