どうする?猫の脱走防止対策

保護猫を迎え入れる場合は「室内飼い」が前提となるため、事前に脱走防止対策をする必要があります。ここでは脱走防止対策方法やそのポイントを説明します。

どうして脱走防止対策が必要なの?

保護猫を迎え入れる場合は、ほとんどの場合、事前に脱走防止対策をすることを求められます。

 
きらっきー
きらっきー

脱走防止対策って、なぜ必要なのかな?

私も最初に保護猫を迎える時に保護団体の方から説明を聞いていた時には、「なんでこんなに強く、しかも最初に柵をつけるように言われるのかな?」と不思議でした。

でも外は危険がいっぱいです。
一度脱走してしまうと帰ってこれない子も多いため、やっぱり柵は必要だなと思います。
また、猫が脱走するのは家にまだ馴れていないトライアル期間が多く、特にトライアル開始1週間以内に脱走させてしまうことが多いそうなので、トライアルが決まったら早めに用意しましょう。

<脱走防止対策が必要な場所>
・玄関
・窓
・ベランダ

玄関の脱走防止対策

まずは、玄関の脱走防止対策です。
うちは猫ちゃんを家の中でフリーにさせてあげたかったので、玄関に脱走防止柵をつけました。

<柵が必要だなと感じる時>
・自分や家族の帰宅時・外出時。(玄関ドアから猫が飛び出すのを防止する)
・宅配便の荷物の受け取り時。
・来客時。
・玄関掃除の時。

猫ちゃんは普段おとなしくてゆったりしている子も、来客などで知らない人が来たり、大きな音がするとパニックになって、急にすごいスピードで駆け回ったりします。
人間はとても追いつけない素早さなので、そのまま二度と会えないということも。。。
だから、玄関に脱走防止柵を付けるのは里親さんの義務なんですね。

玄関の柵の条件と予算は?

<脱走防止機能上の条件>
床からの隙間が3.5cm未満(4cm以上あると猫がすり抜けてしまう可能性があります)
・柵の隙間が3.5cm未満
・床からの柵の高さが180cm以上(猫は体長の5倍の高さまでジャンプできます)
・天井からの隙間もできるだけ小さいもの。
・天井から隙間が空いてしまう場合は、格子ではなく、縦棒のみのもの。
(よじ登れないようにするため)

<個人的に必要だと思う条件>
外側からも、内側からも開閉できること。
・開閉がスムーズで、ストレスがないこと。
・重たくないこと。
子どもでも操作できること。
・圧迫感が少なく、ダサくないこと。

<予算>
5,000円から45,000円くらい

柵の隙間が3.5cmと聞くと、そこまで狭くなくても猫は通れないんじゃないかと思うかもしれませんが、案外猫は細い隙間に入り込めます。
保護猫は生後4ヶ月以降で迎える場合が多いので3.5cmとしましたが、もっと小さな猫は通り抜けてしまう場合もあります。その場合は、子猫のうちだけ下の部分に格子型のワイヤーネットを重ねるなどして対策することをお勧めします。

また高さも180cmと聞くと、そこまで高くなくてもいいのではと思うかもしれません。
でも、ジャンプ力は2mと言われますし、近くの手すりや壁などからもジャンプしたり、よじ登ったりするため、高さも必要です。

私が個人的に大切だと感じたのは、家族がストレスを感じないこと。
特に玄関なので、来客時や外から帰ってきた時に圧迫感があったりするのは避けたかったです。

玄関の柵のおすすめ商品

それらの条件を満たした商品をご紹介します。

玄関の柵を手作り

上記の商品も最後まで検討したのですが、家の雰囲気にあった扉を作りたいと思い、最終的にはDIYしました。
動画を見て8,000円くらいで作れると見ていたのですが、材料が高い物しか手に入らなかったのと、近くのDIY工房で作業したため、工房使用料+材料費で2万円くらいかかっちゃいました。
でも仕上がりには満足です(笑)

手作りした脱走防止柵&うちのきくひめ

玄関側から見たところ。右側にちょうづがいをつけて外側に開くようにして、左側には簡易なロックをつけてます。内側からロックをかける時は、柵の隙間から手を入れて操作します(笑)。

※ 参考にさせていただいた動画

※ホームセンターのDIYコーナー
ホームセンターのDIYコーナーには、工具も揃っていて、スペースも広く、資材もその場で購入できるなどメリットが大きいです!初心者さんにはおすすめです。


カインズ工房
 https://diy-style.cainz.com/factory/

コーナンDIYラボ
 http://www.hc-kohnan.com/service/diylabo/

窓やベランダの脱走防止対策

窓やベランダの脱走防止対策も必要です。
色々と調べると、ワイヤーネットなどを設置する方もいるようなのですが、私は窓もベランダも網戸に市販のロックをつけました。
粘着シールで取り付けるタイプの簡易なものですが、それだけでちょっと換気をする時などに、猫が網戸を開けて外に出ないため安心です。

本来、窓やベランダの扉自体を、防犯のために外から開けられないようにすることを目的に作られた商品ですが、うちは網戸を猫が開けないために使うため逆向きにセットしました。

網戸のサッシに逆向きにセットしたところ。
「押」マークのところを押すと左側が開き、ガラスに引っかかって網戸が開かなくなります。開けたい時は開いている部分をパチンと押すだけですぐ開けられるのもストレスなく良いです。

まとめ

今の時代、猫の脱走防止策は必須で、飼い主の義務でもあります。
ただその一方で、人間が暮らすのにあまりストレスを感じないように、自分の家に合った対策方法を検討した方がいいと思います。
玄関の脱走防止柵も市販で好みのものがなければ、DIYするのをお勧めします。
もし私のように全部自分でDIYをすることにハードルを感じている場合は、お近くで工房を借りれないか、ホームセンターなどを調べてみるといいと思いますし、ご紹介した網戸ロックもとてもおすすめです。ご参考にしていただければ嬉しいです。