保護猫を家族に迎えるまでの流れ

保護団体から保護猫を家族に迎えるまでの流れをご紹介します。
団体によって細かな手順は異なりますが、一例としてご参考にしてください。

<保護猫を保護団体から家族に迎えるまでの流れ>

猫・保護猫団体を探す〜トライアル申し込みまで
【1】役所などで地域の保護猫団体を探すか、Webで里親(飼い主)募集サイトを検索
【2】保護団体のホームページやSNS、もしくは里親募集サイトで募集中の猫を探す
【3】気に入った猫が見つかったら、問い合わせをする。
【4】譲渡会かお見合いに参加し、猫&保護団体と面会飼育希望として申し込みをする。

トライアル決定から正式譲渡まで
【5】保護団体が選考し、トライアル(お試し飼育)の連絡が来る。
【6】トライアルに必要なものを揃える
【7】保護団体が里親(飼育)希望者の家にて、猫を引き渡す
  その場でトライアル契約、身分証明の提示などをする。
【8】1-2週間ほどトライアルをする。
【9】トライアル終了のタイミングで、譲渡を希望するかキャンセルの判断をする。
【10】譲渡希望の場合は、団体と正式譲渡契約書を郵送で取り交わす

それぞれのステップでのポイント

それぞれのステップでのポイントを説明します!

猫・保護猫団体を探す〜トライアル申し込みまで

●保護団体はできれば近所がベター。団体のポリシーが自分と合うかどうかもチェック!

地域の保護猫団体は、各市区町村のサイトで紹介されていることがあります。
できるだけ地域の団体の方が譲渡もスムーズですし、おまけとして近所の動物病院の評判を教えてもらえることも♪

また、団体によって譲渡に関する条件も求められるレベルも異なりますし、ポリシーもさまざまです。
猫との相性だけでなく団体との相性も、HPや譲渡会などで積極的に必ず確認しましょう。

ポリシーや細かな譲渡条件を早い段階で確認し、団体とのアンマッチを防ぐ
それが後々のトラブルを避け、お互い気持ちよくやりとりするためにとっても大切なことだと思います。

●譲渡会やお見合いで、猫の性格なども聞いておく

猫には、個性があります。
おとなしい子、物おじしない子、臆病な子、遊び好きな子、食いしん坊な子など…
同じ”猫”と言っても、本当に性格が違います。

どんな性格の子か実際に会ってみる。
そして、今育ててくれている預かりさんや保護団体の方にお聞きしてみてください。

写真や動画ではわからなかった魅力を発見したり、ホームページでは気を留めなかった子にピンと来ることもあると思います。

●別の団体でも里親の申し込みをしている場合は、そのことを伝えておく

複数の猫に申し込みをすることや、並行して他の団体でも申し込みをすることもできます。
でもその時は必ず双方の団体に、他の団体でも申し込みをしている旨を伝えておきましょう。

☆こちらのページも参考にしてください

保護猫はどこから迎えたらいいの?
保護猫をどこから迎え入れることができるかを説明します
保護猫を迎える時に、保護団体に聞くべきこと
保護猫を迎える時に、保護団体の方に聞いておくと良いことをお伝えします。

トライアル決定から正式譲渡まで

●猫は基本的に里親(飼育)希望者の自宅で引き渡される

猫のトライアルが決まると、ほとんどの場合、里親(飼育)希望者の自宅まで、保護団体が猫を連れてきてくれて、引き渡しとなります。
保護団体や預かりさん(猫を一時的に預かってくれている人)のところまで、里親(飼育)希望者が、迎えに行くことは、基本的に許可されません。

そうする理由は、里親(飼育)希望者の家の状況を、保護団体が実際に目で見て確認するため。

保護団体の方たちは、皆さん猫の幸せを心から願っています。
引き取ってくれるなら誰でも、というわけではもちろんなく、「猫が幸せになれる環境かどうか」をかなり厳しい目線でチェックしています。

当たり前のことですが、事前にトライアルに向けて準備すること、対応しておくべきことは完璧にしておきましょう。

●猫の引き渡しの際は、できれば家族全員が揃って迎えよう

猫と家族の相性も保護団体の方はとても気にします。
できるだけ家族全員が揃える日に引き渡し日を設定し、ウェルカム感を伝えて、安心してもらえるといいですね。

●トライアルの期間は、特に脱走に注意する

猫が一番脱走しやすいのは、引き渡し2日後から1週間の間だそうです。
もちろんその後も脱走には注意が必要ですが、家族も猫も少し慣れたかな、というタイミングで、油断してしまうと、そのまま一生会えないことも…。
小さいから、来たばかりだから、と思わずに、神経質なくらい脱走には気をつけましょう。

●トライアルしたらキャンセルはできないの?

安易にキャンセルを繰り返すのはもちろんNGですが、家族と合わない、先住猫と合わない、猫がずっと怯えていて体調を崩してしまったなど、やむを得ない場合はキャンセルした方が、猫ちゃんにとってもいいと思います。

保護団体の方も猫が幸せになることを一番に考えています。
猫がストレスを感じる、幸せに暮らせなそうという場合は、キャンセルの相談してもいいと思います。
(私もそのように言われました)
猫ちゃんの立場で、しっかりと理由を伝えた上で、相談してみてください。

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どうする?猫の脱走防止対策
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まとめ

初めて保護猫を迎え入れる時は、全体の流れを事前に把握しておきましょう。
そうすると先のことを事前に質問することができて、スムーズに話を進めることができます。

保護団体の方は猫の幸せを一番に願っています。

その視点を理解して大切にすること。
そして気になることは早めに確認すること。

残念ながら、保護団体さんとのトラブルはちょくちょく聞きます。
だからこそ不要なトラブルにならないためにも、里親希望者の側も基本的な譲渡の流れを理解しておきましょう。

 

保護猫譲渡の流れを把握し、皆さんがスムーズに保護猫を家族に迎え入れて、
保護猫も里親(飼い主)さんも、ハッピーになることを心から願っています!