のら猫に餌をあげてはいけない、3つの理由

私も保護猫を家族に迎え入れる前は、のら猫たちとの触れ合いを楽しんでいました😊

でも、「餌をあげてはいけない」と聞いていたので、声をかけたり、撫でたりしているだけでしたが、そもそもなぜのら猫に餌をあげてはいけないのでしょうか?

きらっきー
きらっきー

のら猫に餌をあげるのって悪いこと?

【理由その1】猫が集まり、糞尿の害がでて不衛生だから

餌をあげることで、猫が集まってきます。
猫が集まることで、糞尿の害も一箇所に集まり、結果、迷惑を被る人が出てきてしまいます。

また、「まだ食べているから」と餌を片付けずにそのままにしておけば不衛生になり、匂いや虫などの害も出てくるでしょう。

ただ、のら猫たちは、餌や水を人間からもらわないと生きていくことは難しいことも事実。

大切なのは、餌をあげたら食べなくても一定時間が経過したらご飯の容器を片付けること。
餌やり場の周囲を含めて清掃すること。
猫に餌をあげるだけではなく、トイレもちゃんと用意して掃除することです。

また餌をあげる場所も自宅の庭などでないなら、その土地の持ち主にちゃんと許可を得てからに。

それができないのであれば、餌をあげるのはやめましょう。

【理由その2】猫が増えるから

猫に餌をやることで、猫たちが集まるようになり、繁殖した結果、猫が増えていきます。

猫の繁殖力は強く、一年間で1匹が20匹にまで増えると言われています。

餌をあげるだけではなく、ちゃんと避妊・去勢手術も行って、飼い主のいない猫を増やさないことが、猫たちの幸せに繋がります。

【理由その3】猫の立場が悪くなるから

餌をあげていった結果、猫の糞尿の害が増えたり、猫が増えていくと、その地域での「猫の立場」が悪くなってしまいます。

悪いのは餌をあげて片付けをしない、避妊去勢をしない人間なのに、悪者扱いされるのは猫たちなんです。

人間が「かわいいから」という無責任に餌をあげることで、猫が嫌われてしまう…。

地域には、猫が好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
猫アレルギーがある人も、庭や砂場で猫の糞尿被害に悩んでいる人もいます。

地域には色々な人がいるということを前提に、その地域の猫たちの立場が悪くならないように、本当に猫好きなら、なおさらより慎重に活動する必要があります。

【まとめ】のら猫に餌をあげるなら、「片付け」・「トイレ」・「避妊去勢」をセットで。

最近は「のら猫」を地域で暮らす猫たちという意味で、「地域猫」と呼ぶことが増えました。

人間が猫に餌をあげることで、その地域に暮らす猫の立場が悪くなる可能性があるということを一度餌をあげる前に考えて欲しいなと思います。

猫好きならば、安易に「のら猫」に餌をあげるのはやめましょう。

でも、のら猫は人間から餌や水をもらえないと生きていくのは大変なことも事実です。

だから、もし餌をあげるのであれば、その地域で猫が嫌われないようにするために、衛生に気をつけて「片付け」をちゃんとする「トイレ」を用意して糞尿の始末を責任をもってする「避妊・去勢」をする、というところまでをセットですることが大切です。

餌やり自体が悪いことじゃないんです。
大切なのは、餌をあげる人間のマナーなんですね♪

今、猫を守る活動をしている方達が目指しているのは、「飼い主のいない猫を0にする」こと。

そのために、のら猫たちの飼い主を見つけたり、飼い主を見つけられない・外で暮らすしかない猫たちの避妊去勢手術をしてその地域に戻す(TNR)活動をされています。

  • 飼い主のいない猫は今以上に増やさない。
  • すでに今いるのら猫(地域猫)たちは、地域で快適に暮らせるように餌場やトイレ、避妊去勢などを含めてちゃんと管理する。

このようなポリシーで活動されている団体が多いです。

私も保護猫を家族に迎えるまでは、知らずにのら猫に餌をあげることで、猫の立場を悪くしてしまう可能性があることを知りませんでした。

猫好きなのに、知らず知らずに猫を悪者にしたくはないですよね。
ぜひ一人でも多くの方にこのことを知ってもらえたら嬉しいです。